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中国、宇宙ステーション「天宮」にデブリ保護シールドを設置–船外で8時間作業
2025.05.23 17:33
中国の宇宙ステーション「天宮」(Tiangong)で5月22日、宇宙飛行士が船外活動(EVA)で宇宙ゴミ(スペースデブリ)から船体を保護するシールドを設置した。
中国有人宇宙機関(CMSA)によれば、今回のEVAは宇宙船「神舟20号」(Shenzhou-20)で天宮に入室した2人の乗組員で実施された。EVAに参加したのは陳冬(Chen Dong、ちん・とう)氏と陳中瑞(Chen Zhongrui、ちん・ちゅうずい)氏で、ステーション内の王傑(Wang Jie、おう・けつ)氏が地上のオペレーターと連携して支援した。
陳冬と陳中瑞氏は、天宮のコアモジュールである「天和」(Tianhe)にあるノードキャビンからEVAを開始。天宮の運用開始以来、このエアロックがEVAに使われたのは初めてのことだ。
ロボットアームの支援を受けながら、指定された外部ポイントにデブリ保護シールドを設置した。定期的な保守作業や機器点検も同時に進められた。作業時間は約8時間で、今回のEVAは天宮にとって19回目のミッションだった。
神舟20号のクルーは4月25日に天宮に到着し、半年後に地球への帰還を予定している。中国は2025年にも最低1回の有人宇宙飛行ミッションを計画しており、「神舟21号」(Shenzhou-21)は今秋に打ち上げられる予定だ。
